いわて八幡平白銀国体スペシャル 2023/02/18(土) 矢神飛躍台

2022-2023シーズン

3年ぶり有観客での国体スペシャルジャンプは、選手達の活躍で素晴らしい試合に

ここ数年、中止や無観客が続いていた国体でしたが、今シーズン、遂に有観客での開催が復活。
2020年の富山以来、3年ぶりに国体を観戦出来るということで、私もかなり早い時期から宿や移動手段などの予約を入れ、楽しみにしていました。

会場の矢神飛躍台に行くのは初めてでしたし、リフトに乗らなければ行けないジャンプ台で試合を観るのも初めて。土地勘もあまり無いこともあり、前日昼に現地入りして、公式練習や、コンバインドのPCRを観戦しながら下見したうえで、当日を迎えました。

そしていよいよ、国体スペシャルジャンプ本戦の日。

少年男子(高校生以下)は30名、成年男子B(27歳以上)は24名、成年男子A(27歳未満)も24名の、総勢78名の選手がエントリー。

少年男子:坂野旭飛 選手、2本ともヒルサイズに迫る圧勝で国体制す

1本目

14番の杉山律太 選手、74.5メーター

ここまでのトップ。


17番の中村正幹 選手、72.5メーター

リツタ選手の次にランク。


坂野旭飛 選手、ヒルサイズにも迫る86メーター

唯一人K点越え。
大喜びで、1本目をトップで折り返します。


少年男子1本目終了

アサヒ選手、リツタ選手、マサキ選手が上位に並び、
以下、山﨑叶太郎 選手、成田絆 選手、西方遥人 選手、西田蓮太郎 選手、山川伶欧 選手が続いています。

※テレビ杯等ですと、成年組と少年組を一緒に飛ばせる試合が多いですが、国体は別なため、このように少年だけの順位を電光掲示板で確認出来るのです。


2本目

ハルト選手が79メーター

5人を残して、暫定トップに立ちます。


次のアツシ選手、77.5メーター

ハルト選手に届かず、暫定2位。


そして次のキョウタロウ選手、81.5メーター

この時点のトップに立って、残り3人を待ちます。


マサキ選手は、76.5メーター

暫定3位となり、叶太郎選手の表彰台が確定。


リツタ選手は、78メーター

キョウタロウ選手には抜かれたものの、表彰台は確保しました。


最後のアサヒ選手。1本目と同じ86メーター

今日も2本ともトップの圧勝。

優勝決定直後のアサヒ選手。素晴らしい笑顔です。



少年男子 公式成績表




成年男子B:清水礼留飛 選手、ギリギリセーフで国体連覇

1本目

清水礼留飛 選手が、79メーターで1位、
原田侑武 選手が、78.5メーターで2位、
永井健弘 選手が、78メーターで同じく2位と、
誰もK点を越えられないまま、全員の飛躍が終了。

トップにレルヒ選手、3.0p差でユウム選手とタケヒロ選手。
以下、永井秀昭 選手、馬淵源 選手、内藤智文 選手、葛西紀明 選手、清水亜久里 選手が続いています。

2本目

ゲートが上がり、ほとんどの選手が飛距離を伸ばす中で、
ノリアキ選手が、K点を越える81メーター

暫定トップに立ち、会場を沸かせます。


その後、ミナト選手が、成年Bの最長不倒となる86メーター



次のヒデアキ選手も、82.5メーター

暫定1位ミナト選手、暫定2位ヒデアキ選手、暫定3位ノリアキ選手で、いよいよラスト3人。


このところ好調で、シーズン中に表彰台にも何度か上がったユウム選手。
この国体にも期待が掛かりましたが、惜しくも風に煽られて、79.5メーター

順位は下げましたが、ユウム選手だから転倒せずに着地出来たと思いますし、何よりも怪我しなくて良かったです。


次のタケヒロ選手は、83メーター

ミナト選手には抜かれたものの、表彰台は確保。


そして最後のレルヒ選手は、83メーター

微妙な飛距離でしたが、結果的にミナト選手を僅か1.0p上回り、
ギリギリセーフのアクションをしての優勝シーンでした。


優勝決定直後のレルヒ選手。
昨年に続く優勝で、素晴らしい笑顔です。



成年男子B 公式成績表





成年男子A:渡部陸太 選手、優勝確信の力強いガッツポーズと雄叫び!

1本目

最初に飛んだ渡部陸太 選手が84メーター。
その後、誰もそのポイントを越えられず、
2位3位に小林朔太郎 選手と岩佐勇研 選手が続く展開に。

リクタ選手、サクタロウ選手、ユウケン選手の後には、
竹花大松 選手、中村優斗 選手、山川太朗 選手、高橋佳佑 選手、宮﨑敬太 選手が続いています。

2本目

タロウ選手が、ヒルサイズ(87m)を大きく越えて、92.5メーター

大喜びで暫定トップとなって、後の5人を待ちます。


次の優斗選手は、86メーター

この時点で、タロウ選手、ケースケ選手に次ぐ3位。


ダイマツ選手は、86メーター

暫定2位。
タロウ選手トップのまま、残り3人です。


ユウケン選手、85.5メーター

この時点の3位。
太朗選手の表彰台が確定。


1本目2位のサクタロウ選手も、風をうまく捕らえられず、83メーター

暫定5位。
ダイマツ選手が表彰台。


そして今回の国体スペシャルラストジャンパーとなったリクタ選手、90メーター

ヒルサイズを3メーターも越えて着地もしっかり決め、力強いガッツポーズ。
優勝確信して大きく吠えました。

優勝決定直後のリクタ選手



成年男子A 公式成績表





この大会で、6名の高校生ジャンパーが、テストジャンプを担ってくれていました。

F1 川上航太郎 選手(札幌日大高3年)



F2 森野幹登 選手(札幌日大高3年)



F3 佐藤柚月 選手(札幌日大高1年)



F4 池田葉月 選手(札幌日大高2年)



F5 日野森琥珀 選手(余市紅志高1年)



F6 三上琳加 選手(余市紅志高1年)


野沢温泉での高校選抜大会の数日前に、公式練習の日から3日間、毎日4,5本ずつ飛ばれて大変そうでしたが、良い練習にもなったかと思います。




表彰式 少年男子

1位 坂野旭飛 選手(北海道・下川商高2年)
2位 山﨑叶太郎 選手(長野県・飯山高3年)
3位 杉山律太 選手(北海道・下川商高2年)



4位 西方遥人 選手(長野県・飯山高2年)
5位 中村正幹 選手(北海道・東海大札幌高3年)
6位 成田絆 選手(秋田県・花輪高2年)
7位 西田蓮太郎 選手(北海道・下川商高1年)
8位 森恢晟 選手(北海道・東海大札幌高2年)



表彰式 成年男子B

1位 清水礼留飛 選手(北海道・雪印メグミルク)
2位 馬淵源 選手(秋田県・富士フィルムBI秋田)
3位 永井健弘 選手(岩手県・盛岡市役所)



4位 永井秀昭 選手(岐阜県・岐阜日野自動車)
5位 葛西紀明 選手(北海道・土屋ホーム)
6位 原田侑武 選手(北海道・雪印メグミルク)
7位 内藤智文 選手(山形県・山形県スポーツ協会)
8位 栃本翔平 選手(北海道・雪印メグミルク)



表彰式 成年男子A

1位 渡部陸太 選手(北海道・東京美装)
2位 山川太朗 選手(新潟県・東京美装)
3位 竹花大松 選手(北海道・土屋ホーム)



4位 岩佐勇研 選手(北海道・東京美装)
5位 高橋佳佑 選手(岩手県・東海大4年)
6位 小林朔太郎 選手(群馬県・慶大4年)
7位 中村優斗 選手(長野県・COOTS)
8位 池田龍生 選手(神奈川県・慶大4年)



この表彰式で、特筆すべきことが有りました。
「報道関係の方だけの写真撮影時間」の後で、「一般の方の撮影時間」が設けられたのです。

これまでのジャンプ大会ですと、報道関係だけの撮影を意識したアナウンスがなされることが多いだけでなく、一般客から見えない場所で表彰式が行われたりすることさえ有り、表彰された選手の写真すら撮ってあげられなかったことまで有ったことを鑑みると、画期的で素晴らしい運営だと思いました。

それに加え、地元の方々が待ち望んでいた国体が好天に恵まれ、大勢の観客が集まって盛り上がった中で、選手達が素晴らしい戦いを見せてくれた大会でしたね。


下記YouTubeチャンネルに、今大会で撮影させて頂いた全動画を投稿しておりますので、宜しければこちらも併せてご視聴ください。
いわて八幡平白銀国体スペシャル 2023/02/18(土) 八神飛躍台 – YouTube