いわて国体コンバは、感動名場面のオンパレード
前日のスペシャルジャンプ観戦が終わった後は、鹿角市内に移動してホルモン焼肉の店で鋭気を養い、この日のコンバインド観戦に備えました。
私は、2020年の富山国体コンバインドでの数々の感動名場面を鮮明に覚えているのですが、あれから3年経ち、ようやく目の前で観ながら写真や映像に残せる日がやって来たという心境です。
そしていよいよこの日、雨予報も有って心配してましたが、目覚めてみれば気温は思ったより髙くなく、2℃前後。時折、降雪は有ったものの、順調に試合が進行しました。
成年男子B:永井秀昭選手、引退レースで感動の優勝ゴール!
国体独特の成年B(27歳以上)。
一線を退かれた選手なども出場されて、和やかな雰囲気も漂うこの階級に、今年は11名が参戦してくれました。
まずは、矢神飛躍台での
前半ジャンプ
この試合で現役引退を決めている永井秀昭 選手が、76メーター
秀昭選手の弟さんで、前日のスペシャルジャンプ3位の永井健弘 選手、78.5メーター
大勢の地元の方々の前で、今日も良いジャンプを見せられて、とても嬉しそうです。
そして、スペシャルジャンプメインながら、数年前からコンバインドにも出場されている内藤智文 選手。さすがのジャンプでK点を越えて、83.5メーター
成年Bの最後に飛ばれたのが、富山県代表の宮本信志 選手。
年に一度の国体出場を、楽しんで飛ばれていました。
午後、田山クロスカントリーコースに移動して、
後半クロカン
スタートシーン
国体ならではの沢山のギャラリーが沿道を囲む中、選手達がスタート。
中間地点を過ぎた最初の登り
ちょうど私の目の前で、秀昭選手がトモフミ選手を抜いてトップに。
18秒後にタケヒロ選手、更に12秒後からアグリ選手と祐選手が追ってます。
ゴールシーン
周囲の方々に丁寧に頭を下げながら、秀昭選手がテレマーク姿勢で1位ゴール。
10秒差まで追い上げてきた祐選手が2位に入り、アグリ選手が3位。
さらに傳田翁玖 選手も4位に入り、死力を尽くして戦った選手同士が祝福し合う感動のゴールシーンでした。
ゴール直後の岐阜日野自動車3人衆
少年男子:成田絆選手、歓喜の優勝で大はしゃぎゴール!
少年男子(高校生以下)は、中学生3名を含む総勢21名が参戦。
1番スタート、白馬中3年の糸氏琉人 選手が、67.5メーター
中学生ではトップの、後半クロカン58秒差の5位スタートに。
16番スタートの成田絆 選手、76メーター
この飛距離で満足できる選手ではなく、着地も決められなかったことで悔しそうでしたが、それでもトップから6秒差の2位スタートをゲット。
前日のスペシャルジャンプで、見事、2位で表彰台に上がった山﨑叶太郎 選手は、77メーター
こちらも、もう少し伸ばしたかった様子ですが、ポイントはアツシ選手を上回り、後半クロカントップスタートを獲得。
少年男子の最後に飛んだ森恢晟 選手は、72.5メーター
28秒差の3位。カイセイ選手の走力を考えれば、優勝も狙えるタイム差です。
後半クロカン
スタートシーン
1周目を終えて2周目へ
アツシ選手とキョウタロウ選手が並走でトップ通過。
25秒離れてカイセイ選手。
更に20秒後にレオ選手が続きます。
中間地点を過ぎて、3周目へ
アツシ選手が後続との差を38秒に広げて首位を走り、
2位のキョウタロウ選手には、カイセイ選手が追い付いてきました。
4位には、眞正蓮 選手が上がってきています。
3周目を終え、いよいよ最終周
トップのアツシ選手は変わらず、2位に上がったカイセイ選手との差は35秒。
キョウタロウ選手は3位を走ってますが、蓮選手が25秒差にまで迫ってきました。
ゴールシーン
後続を大きく引き離し、思いっきりはしゃぎながら歓喜のゴールのアツシ選手。
2位でゴールしたカイセイ選手が、悔しそうにアツシ選手を祝福。
キョウタロウ選手と蓮選手の争いはラスト勝負となり、同タイムながら、キョウタロウ選手が3位。
惜しくも表彰台を逃した蓮選手でしたが、クロカン3位の好タイムを出し、1分以上の差を追い付いて来られたのは見事でした。
優勝ゴール直後のアツシ選手
少年男子 公式成績表
成年男子A:小林朔太郎選手、ジャンプのリードを守って優勝ゴール
成年Aは、大学生15名と社会人2名の、17名のエントリー。
前半ジャンプ
1番スタートの海沼史人 選手。70.5メーター
後半クロカンは、74秒差の7位スタートに。
前日のスペシャルで5位入賞、地元出身の高橋佳佑選手が、74.5メーター
後半クロカン36秒差の2番スタートをゲットします。
既に引退されていましたが、地元開催の国体を盛り上げるために出場された工藤颯悠 選手。
ブランク期間を感じさせないジャンプで、70メーター
元々クロカン得意ですが、近年はジャンプも好成績が多い畔上祥吾 選手、70.5メーター
66秒差の5番スタートとなり、逆転優勝可能な位置に付けました。
そして今シーズンは、スペシャルジャンプの試合でも優勝を飾るほどジャンプ好調の小林朔太郎 選手。78.5メーター
トップスタートをゲット。
そして、
後半クロカン
1周目を終えて2周目へ
朔太郎選手がトップ通過。
約40秒後に、畔上祥吾 選手、成田健太 選手、三ヶ田泰良 選手、中澤拓哉 選手。
その後に約10秒離れて、山中規暉 選手と海沼史人 選手が追う展開となっています。
中間地点を過ぎて、3周目へ
朔太郎選手が依然トップですが、単独2位に上がったショーゴ選手との差は33秒。
その約10秒後に、ケンタ選手、タクヤ選手、タイラ選手、フミト選手が続きます。
3周目を終えて、いよいよ最終周へ
朔太郎選手とショーゴ選手との差が20秒に縮まり、
フミト選手、タクヤ選手、ケンタ選手の3位争いの様相。
タイラ選手、小舘冬歩 選手、山中規暉 選手が8位以内入賞を確保出来そうです。
ゴールシーン
3周目まではショーゴ選手が周回毎に約10秒ずつ迫ってくる苦しいレースでしたが、最終周では朔太郎選手が逆に引き離し、ご家族御一同様が待つフィニッシュ地点へ先頭ゴール。
最終的に約30秒詰めてきたショーゴ選手が2位に入り、
3位集団の中から最終周で抜け出したフミト選手が、嬉しい表彰台です。
成年男子A 公式成績表
草津温泉で1位と4位。朔太郎選手と拓哉選手。
表彰式 成年男子B
1位 永井秀昭 選手(岐阜日野自動車)
2位 小山祐 選手(岐阜日野自動車)
3位 清水亜久里 選手(ユーグレナ)
4位 傳田翁玖 選手(岐阜日野自動車)
5位 内藤智文 選手(山形県スポーツ協会)
6位 永井健弘 選手(盛岡市役所)
7位 柴草陽祐 選手(盛岡工高職員)
8位 永井陽一 選手(安代スキー協会)
表彰式 少年男子
1位 成田絆 選手(花輪高2年)
2位 森恢晟 選手(東海大札幌高2年)
3位 山﨑叶太郎 選手(飯山高3年)
4位 眞正蓮 選手(飯山高2年)
5位 山川伶欧 選手(新井高3年)
6位 木村哉人 選手(小坂高3年)
7位 菊地正汰 選手(花輪高3年)
8位 小野沢秀太 選手(飯山高2年)
表彰式 成年男子A
1位 小林朔太郎 選手(慶大4年)
2位 畔上祥吾 選手(中大3年)
3位 海沼史人 選手(東海大1年)
4位 中澤拓哉 選手(中大1年)
5位 成田健太 選手(明大1年)
6位 小舘冬歩 選手(明大3年)
7位 三ヶ田泰良 選手(JR盛岡)
8位 山中規暉 選手(東海大4年)
この日の表彰式も、報道関係の方々用のスペースと同列(真横)に、一般観覧者用の撮影スペースが設けられていたことも有り、私はご覧のような好位置から動画や写真を撮らせて頂くことが出来ました。
大会関係者の方々のご配慮に、深く感謝致します。
最後に、表彰式前後に多くの選手達からお声掛けを頂き、試合後の表情を撮らせて頂きながらお話を聞けましたので、その中から特に印象に残った方々の写真を掲載します。
少年男子 6位:木村哉人 選手(秋田県:小坂高3年)
少年男子 7位:菊地正汰 選手(秋田県:花輪高3年)
前半ジャンプ16,17位からの入賞、素晴らしかったです。
カナト選手はこれで引退されるとのことで、最後のレースで入賞出来て良かったですね。
少年男子 2位:森恢晟 選手(北海道:東海大札幌高2年)
Vサインでは有りませんね。悔しい2位です。
成年男子A 2位:畔上祥吾 選手(長野県:中大3年)
トップまでは追い付けませんでしたが、5位から約30秒縮めての2位ゴールは見事でした。
成年男子A 3位:海沼史人 選手(秋田県:東海大1年)
シニア大会で初の表彰台。応援に来られていたお父様も大喜びされてました
成年男子A 17位:工藤颯悠 選手(岩手県:ケアリッツ・アンド・パートナーズ)
現役時代から、ファンに対するサービス精神も旺盛な選手で、私も何度も楽しませて貰いました。
今回、地元の人気者であることも良く理解出来ましたし、応援に来れて良かったです。
地元開催の国体を盛り上げるためという目的は、充分果たせましたよね。
成年男子A 8位:山中規暉 選手(青森県:東海大4年)
昨夏の朝日で表彰台に上がれた際に、一緒に喜び合えたことが忘れられないです。
引退間近の国体でも、入賞に届いて良かったですね。
成年男子A 7位:三ヶ田泰良 選手(岩手県:JR盛岡)
大学卒業後も、働きながら競技を続けておられるタイラ選手。
仕事の都合で、今シーズンはこれが最後のレースとなったようですが、来シーズン以降も応援させてください。
成年男子B 2位:小山祐 選手(岐阜県・岐阜日野自動車)
成年男子B 4位:傳田翁玖 選手(岐阜県・岐阜日野自動車)
クロカンタイム1位の爆走で、6位から4人抜いた祐選手と、
クロカンタイム2位の粘走で、8位から4人抜いたトシヒサ選手。
国体で力を出し切れた満足感が、表情に溢れていました。
成年男子B 10位:宮本信志 選手(富山県:富山市消防局)
「石川県に勝てませんでしたー」と仰りながらも、国体レースを最後まで走り抜くことが出来て満足そうでした。また来年も応援させてください。
成年男子A 1位:小林朔太郎 選手(群馬県:慶大4年)
草津温泉から約8時間かけて総出で応援に来られていたご家族様も、凄く幸せそうでした。
皆さん、国体レース後の素晴らしい表情を有難うございます。
下記YouTubeチャンネルに、今大会で撮影させて頂いた全動画を投稿しておりますので、宜しければこちらも併せてご視聴ください。
いわて八幡平白銀国体コンバインド 2023/02/19(日) 矢神飛躍台&田山クロスカントリーコース – YouTube