岩佐姉弟、2シーズンぶり同時優勝!
2年前の2021年から開催されたカツゲンカップも、今年で3回目。
A級の大会では有りませんが、女子組男子組の他にジュニア女子組とジュニア男子組が有る希少な大会で、私は第1回から連続で観戦させて頂いています。
ジュニア女子組:長谷川芽依選手が櫻井羽奈選手との同学年争いを制す
2021年の第1回大会では、齋藤 優選手を逆転して、佐藤柚月 選手が、
2022年の第2回大会では、櫻井羽奈 選手との争いを制して、日野森琥珀 選手が、
優勝されたこの階級には、
今回も道内の女子中学生7人が参戦されました。
1本目
5番スタート、菊池楼紗 選手が、風に煽られて態勢を崩しながらも、79メーター
6番スタートの櫻井羽奈 選手は、77.5メーター
ラストの長谷川芽依 選手は、75メーター
飛型点やウィンドファクターの影響で、
メイ選手、ハナ選手、ロウサ選手の順位となり、
僅か1.8pの中に上位3人が集結する混戦となりました。
2本目
1本目4位の藤原柚香 選手が暫定トップに立って、残り3名。
ロウサ選手は、74.5メーター
まずは表彰台が確定。
次のハナ選手は、81.5メーター
ロウサ選手の上に立って、最後のメイ選手のジャンプを待ちます。
1本目トップのメイ選手、最長の86メーター
2本ともトップでの優勝決定。
最終的には、メイ選手vsハナ選手の3年生対決となりましたが、小学生時代から同世代では無敵だった1年生・ロウサ選手が、この日は上級生たちを抑えて表彰台に登る健闘を見せてくれて、今後の成長がますます楽しみになりました。
ジュニア女子組 最終成績
名寄中3年と1年で1位と3位、
メイ選手とロウサ選手
女子組:初代女王の明香選手が、2年ぶりにカツゲン優勝
ジュニア女子組の設定が有るため、この大会の女子組は「高校生以上の女子」ということになります。
W杯(4名)と世界ジュニア(4名)に行かれている選手が不在ながら、16名がエントリー(1名は棄権)されました。
1本目
9番スタートの齋藤優 選手が、94.5メーター
力強いガッツポーズも出たほどの満足ジャンプです。
13番スタートの岩崎里胡 選手、87メーター
15番スタートの岩佐明香 選手は、88メーター
女子組1本目終了
こちらも、ウィンドファクターの加減点にかなりの差が出て、
1位が優選手、
僅か0.6p差の2位に明香選手、
10p以上の差が付いた3位に里胡選手が付ける展開となりました。
2本目
1本目7位の日野森琥珀 選手が飛ばれた後で、「コンピュータトラブルで計測出来なかった」という理由により、最後に飛び直しに。
その後、櫻井梨子 選手が暫定1位となった状態で、トップ3へ。
まず、里胡選手が、1本目と同じ87メーター
1本目2位のハルカ選手は、完璧なジャンプで、95.5メーター
1本目1位の優選手、93メーター
力強いガッツポーズが出たほどの満足ジャンプ。
ハルカ選手のポイントには届きませんでしたが、良いジャンプを2本揃えられて良かったですね。
そして最後に飛び直しのコハク選手、86メーター
飛び直す前と比べて、10メーターも飛距離が増えて、最終5位。
不可抗力とは言え、飛び直すことが出来てラッキーでした。
過去2大会はジュニア女子組に出場され、2021年3位、2022年は1位だったコハク選手だけに、この大会との相性も良いとも言えます。
女子組 最終成績
結果的に、カツゲンカップ初代女王でもある明香選手の逆転優勝。
今シーズンは2位や3位が多かっただけに、ここで優勝出来て良かったですね。
優選手は年末の名寄・吉田杯に続く表彰台
里胡選手も表彰台の常連になりつつ有ります。
ジュニア男子組:凛大郎選手が同学年達との争いを制して逆転優勝!
2021年大会では、坂野旭飛 選手が、
2022年大会では、西田蓮太郎 選手が
優勝されてきたジュニア男子組。
今回は、札幌6名(1名は棄権)に、余市と名寄から1名ずつの、総勢8名がエントリー。
1本目
まずは、3番スタートの岡部凛大郎 選手が、87.5メーターのグッドジャンプ!
小学生時代に、この年代で連戦連勝だった佐々木星語 選手。85メーター
そして、夏に少年組(高校生と同じ階級)で最長不倒を出したり、表彰台にも上がったりして、今シーズンここまでの成績No.1の三上託摩 選手。最後に飛んで、87メーター
トップに立ちました。
ジュニア男子組 1本目終了
1本目は、
1位タクマ選手、
2位セイゴ選手、
3位リンタロウ選手となりましたが、
1位と3位の点差が2.3pしかなく、逆転も充分有りうる展開となりました。
2本目
名寄の1年生、長谷川琉已 選手が暫定1位となった後で、1本目トップ3のジャンプ。
ここで、1本目3位のリンタロウ選手が、K点超えの92メーター
もちろん表彰台確定で、なおかつ、後の2名にプレッシャーを掛けるジャンプとなりました。
セイゴ選手、88.5メーター
良いジャンプでしたが、リンタロウ選手のポイントには届かず。
最後のタクマ選手、88.5メーター
セイゴ選手にも及ばず、3位にランク。
ジュニア男子組 公式成績表
リンタロウ選手の見事な逆転優勝。
この世代の選手たちの切磋琢磨しながらの戦いが、これまで以上に楽しみになった試合でした。
男子組:勇研選手、102.5メーターの大ジャンプで快勝!
(高校生以上の)男子組は、45名のエントリー(うち、8名が棄権)。
1本目
27番スタートの工藤漱太 選手が、K点超えの90.5メーター
31番スタート、前週のTVh杯2位の原田侑武 選手、91メーター
37番スタートの竹花大松 選手、92メーター
そして、この日に実際に出場された選手の中で最後の、83番スタートとなった岩佐勇研 選手。102.5メーター
ガッツポーズ!
男子組 1本目終了
この頃は、かなりの降雪が有って、電光掲示板が見難いですが、
1本目は、
ユウケン選手がトップ、
8p以上の差が付いて、ソウタ選手が2位、
レルヒ選手が3位、ダイマツ選手が4位での折り返しとなりました。
2本目
前週のTVh杯で、2本目に順位を上げて表彰台をゲットされた渡部陸太 選手、93メーター
2本目だけならトップのポイントを出して、暫定1位。残り5人を待ちます。
1本目4位のダイマツ選手、91メーター
この時点の2位。残り3人です。
飛び終えた時点でトップに立てれば表彰台だったレルヒ選手、90メーター
1.2p及ばず、暫定2位。
リクタ選手の表彰台が確定。
そして、ソウタ選手がシニア大会初表彰台を目指して飛んだ2本目、91.5メーター
見事、2位以上を確定。
この日の宮の森ラストジャンパー、勇研選手、88メーター
1本目の貯金を守っての逃げ切り優勝。
男子組最終成績
ユウケン選手は、女子組優勝のハルカ選手と共に、姉弟同時優勝となりました。
岩佐姉弟の同時優勝は、2020/12/12(土)の名寄ピヤシリ大会以来でしたね。
当時も、お二人にお願いして、写真を撮らせて貰ってました。
表彰式 ジュニア女子組
1位 長谷川芽依 選手(名寄中3年)
2位 櫻井羽奈 選手(余市西中3年)
3位 菊池楼紗 選手(名寄中1年)
表彰式 ジュニア男子組
1位 岡部凛大郎 選手(江別三中2年)
2位 佐々木星語 選手(札幌日大中2年)
3位 三上託摩 選手(積丹美国中2年)
表彰式 女子組
1位 岩佐明香 選手(大林組)
2位 齋藤優 選手(下川商高2年)
3位 岩崎里胡 選手(下川商高2年)
表彰式 男子組
1位 岩佐勇研 選手(東京美装)
2位 工藤漱太 選手(雪印メグミルク)
3位 渡部陸太 選手(東京美装)
この日の宮の森は、10時の公式練習開始時は快晴でしたが、本戦開始時には曇り。
その後は、動画をご覧の通り、試合が進むにつれて雪も酷く降ってくるという天候でしたが、思ったより風は無く、割と順調に試合が進みました。
ここまで記載してきました通り、各組共に素晴らしい試合を観させて頂け、競技役員や選手の皆様に感謝致します。
下記YouTubeチャンネルに、今大会で撮影させて頂いた全動画を投稿しておりますので、宜しければこちらも併せてご視聴ください。
カツゲンカップ2023 2023/02/04(土) 宮の森ジャンプ競技場 – YouTube