#第104回全日本スキー選手権大会ノーマルヒル競技
今年の全日本ノーマルは、全日本ラージ兼NHK杯の翌週開催。
なぜそうなったのかの理由は公表されてないようで、余程の事情が有ったのでしょうけど、遠方から参戦する選手達にとっては2週末続けて札幌に来ることとなり、いろんな面での負担も有ったかと思われます。
かく言う私も、11/04(火)に札幌から東京に飛び、数日間の仕事をした後で、08(土)にまた札幌に戻ってきました。
前日の予選(公式練習)
全日本選手権の本戦は、男女とも50人までとなっており、それを超えるエントリーが有れば予選で50人に絞られるのですが、今年はノーマルヒルも女子31名と男子47名だったため、予選という名の公式練習が11/08(土)13:00から行われることになりました。
ラージヒルとは別な週に開催されたことで、予選も休日に観させて頂けることになったと思えば、良かったとも言えますが、あいにく前夜から札幌地方に10cmを超える積雪が有り、ジャンプ台は、この状態。


ランディングバーンの雪を除けないことには、選手が飛ぶ(厳密に言えば、着地する)ことは無理な状態でしたので、結局この日の予選は中止。
今日中になんとか、雪を両脇に寄せて、明日の本戦に間に合わせようということとなり、作業をされる方々には頭が下がります。
本戦当日
そして、明けたこの日は、気温は低かったですが、降雪は無く、無事に試合が開催されました。
女子組
前述通り、エントリーは31名で、全員出るなら一人だけ2本目に進めないことになると思っていましたが、結果的には2名が棄権され、全員が2本目に進出となりました。
1本目
15番ゲートで始まり、
Bib.21 #櫻井梨子 選手、
81.5メーターで、
ここまで飛んだ選手の中でのトップ。
Bib.23、先週の全日本ラージ兼NHK杯2位の #宮嶋林湖 選手は棄権され、
Bib.26 #伊藤有希 選手
99メーター。断然トップに立ち、ここでゲートが2段(15⇒13)下がります。
Bib.27 #勢藤優花 選手
91メーター、有希選手の次にランク。
Bib.28 #髙梨沙羅 選手
83.5メーター。ユウカ選手に届かず、ここまでの3位。
Bib.29 #一戸くる実 選手
84.5メーター。暫定4位。
Bib.30 #佐藤柚月 選手は棄権で、
Bib.31 #丸山希 選手は
96.5メーターで、有希選手から8.9p差の2位。
飛距離で2.5m(5p)、飛型点で4pのも差が付きました。
3位にはユウカ選手で、4p下の4位にサラ選手、
以下、5位クルミ選手、6位に梨子選手と続いています。

2本目

7番目スタートのBib.5 #佐藤ひなた 選手
62.5メーター。
この日で引退されたため、これが現役ラストジャンプとなりました。
その後、16人の選手が飛ばれ、
1本目7位の #岩佐明香 選手がカレントリーダーとなった状態で、トップ6の登場。
まず、梨子選手
85.5メーター。
6位以内の入賞が決まり、所属会社の応援団が湧きます。
クルミ選手
86メーター。1本目の順位確保。
サラ選手
94.5メーター。トップに立って、残りの3名の結果待ちになります。
ユウカ選手
86.5メーター。サラ選手のポイントに届かず、サラ選手の表彰台が確定。
ノゾミ選手
89.5メーター。2位以上確保。
そして1位で折り返した有希選手は
91.5メーター。
少しタイミングが遅れた分、思ったより伸ばせませんでしたが、
高い飛型点と、1本目の貯金が効いて、逃げ切り優勝。
先週の全日本ラージを制したノゾミ選手が2位で、
ラージ4位のサラ選手が今日は3位。
ユウカ選手、クルミ選手、梨子選手が6位以内入賞。

9名が出場の高校生でのトップは、14位の #竹内千穂 選手。
中学生で唯一出場された #安立寿音 選手は17位でした。


優勝インタビューを受ける有希選手。

今期の国内戦は、開幕戦の朝日で優勝されたものの、その後は、名寄と市長杯大倉山と塩沢で3位、妙高で2位など、なかなか優勝出来なかった中で、今日勝てたためか、冒頭で「ホッとしました」と言われていました。
私は「有希選手は必ず冬に照準を合わせてくる」と思ってましたし、先週の全日本ラージで1本目に129.5m飛んでトップで折り返したことで、いよいよ上がってきそうな兆候が有りましたので、今日の結果は、私もホッとしましたね。
男子組
エントリーは47名ですが、オープン参加2名を含んでいるため、45名のうちの30名が2本目に進めます。
1本目
Bib.41 #中村優斗 選手
93メーター
Bib.42 #佐藤慧一 選手
96メーター
Bib.43 #小林潤志郎 選手
100メーター!。断然トップに立ち、ゲートも2段(10⇒8)下がりました。
Bib.44 #内藤智文 選手
95メーター
Bib.45 #佐藤幸椰 選手
91メーター
Bib.47 #小林朔太郎 選手
97メーター
ジュンシロウ選手がトップのまま全員の1本目が終わり、
2p差の2位に朔太郎選手で、そのまた0.1p差の3位にトモフミ選手。
8p開いた4位にケイイチ選手で、
以下、ユキヤ選手、優斗選手。
男女とも、ゲートを下げる要因を作った選手がトップに立ち、その後に飛ばれた選手達が低いゲートから距離を延ばせないという展開となりました。

高校生では、#布施飛雄真 選手と #三上託摩 選手の2名が2本目進出です。
2本目

ユウト選手
92.5メーター
ユキヤ選手
93.5mメーター
ケイイチ選手
92メーター
トモフミ選手
94.5メーター
朔太郎選手
98.5メーター
ジュンシロウ選手
99メーター
結果、ジュンシロウ選手が2本ともトップで完勝。
朔太郎選手は2.9p差の2位となり、トモフミ選手が3位。
4位以下も1本目と同じで、ケイイチ選手、ユキヤ選手、優斗選手でした。

高校生でのトップは、今日も #布施飛雄真 選手(14位)でした。


男子優勝のジュンシロウ選手

W杯開幕メンバーに名を連ねた二人(朔太郎選手&トモフミ選手)に対し、2本とも、飛距離でも飛型点でも上回っての完全優勝はとても価値が有ると思われますので、好調を維持して冬のシーズン位入って欲しいですね。
表彰式 女子組
1位 #伊藤有希 選手
2位 #丸山希 選手
3位 #髙梨沙羅 選手

4位 #勢藤優花 選手
5位 #一戸くる実 選手
6位 #櫻井梨子 選手

表彰式 男子組
1位 #小林潤志郎 選手
2位 #小林朔太郎 選手
3位 #内藤智文 選手

4位 #佐藤慧一 選手
5位 #佐藤幸椰 選手
6位 #中村優斗 選手

表彰式後、
今日の試合をもって引退されることとなったヒナタ選手のために選手達が集まり、
私が記念写真を撮らせて頂きました。

中学生の頃から長い間応援させて頂き、有難うございました。
そして、お疲れ様でした。
表彰式が終わったのが17時頃。
この日のうちに東京に帰る予定だったため、試合が伸びなければ良いなと思っていただけに、スムーズに進行してくれて助かりました。
以上で、今シーズンの私のサマー大会観戦が全て終了し、冬のシーズンに向けての小休止となります。
サマーの最後にも素晴らしい試合を観させて頂けて、選手達に感謝致します。
今大会に撮影させて頂いた動画は、下記YouTubeチャンネル(=es_anywhere)の再生リストに集約しておりますので、宜しければそちらも併せてご視聴ください。
第104回全日本ノーマル 2025/11/09(日) 宮の森ジャンプ競技場 – YouTube
#skijumping
#skoki

