2025白馬コンバインド記録会 2025/09/28(日) 白馬ジャンプ競技場&白馬クロスカントリー競技場(スノーハープ)

2025-2026シーズン

#2025サマーノルディックフェスティバルノルディックコンバインド記録会


8月の蔵王から始まって、塩沢、妙高、白馬(2戦)、荒井山(2戦)と続いた週末毎の観戦も6週目となり、この週末は再び白馬にやってきてコンバインド記録会です。

コンバインドの試合は、スペシャルに比べると少ないため、来週の鹿角と共に、選手にとっては貴重な実戦機会となっていますし、私も毎年とても楽しみにしている大会です。

この大会は、女子組、男子B組、男子A組に分かれ、前半ジャンプを白馬ジャンプ競技場のノーマルヒルで飛び、後半クロカン(ローラースキー)を白馬クロスカントリー競技場(通称:スノーハープ)で走ります。

女子組

昨季のW杯メンバーで世界選手権代表でもある #畔上沙那 選手がエントリーされていましたが、残念ながら体調不良のため棄権され、高校生5人と中学生1人を含む7名の参戦となりました。

前半ジャンプ

Bib.103 #藤原柚香 選手

82.5メーター。快心のジャンプです。


Bib.104 #野呂梨渚奈 選手

78メーター。ユズカ選手と57秒差。


Bib.106 #山﨑詩由衣 選手

79メーター。ユズカ選手とは6.8p(27秒)差。


Bib.107 #池田葉月 選手

78メーター。ユズカ選手から54秒、ジュイ選手から27秒差。

7名全員が飛び終えて、ユズカ選手がトップ、
27秒後にジュイ選手が出て、さらに27秒後に葉月選手、そこから3秒後にリオナ選手。

走力から見て、ユズカ選手が独走で優勝される可能性が高くなりましたが、
ジュイ選手や、ほぼ同時発となる葉月選手とリオナ選手が、どのようなレースをするかにも注目です。



後半ローラー

女子組はスノーハープの2キロコースを3周です。

スタートシーン

全員が3分以内のタイム差だったため、ウェーブが無く、ゴールした順が総合順位となります。


1周目を終えて、2周目へ

ユズカ選手がトップで2周目に入った後、30秒後にジュイ選手も通過。
40秒ほどに開いた後に、リオナ選手と葉月選手が並走。
リリコ選手が、スタート時のタイム差を維持しながら、その後を追っています。


2周目を終えて最終周へ

ユズカ選手とジュイ選手は、ほぼ変わらないタイム差で単独走。
並走する葉月選手&リオナ選手は、ここでは葉月選手が前に出て3位で通過。
リオナ選手が最後まで付いていければ、ラスト勝負となりそうです。


ゴールシーン

ユズカ選手が独走で1位ゴール。
ジュイ選手は、最終周で少し広げられたものの、ローラー2位のタイムで総合2位ゴール。

葉月選手とリオナ選手の3位争いは、競技場左の高台通過時には葉月選手が前に出たかに見えましたが、コーチ陣の檄が飛ぶ中でリオナ選手が必死に食い下がり、最後の直線で逆転ゴール!。
コーチ陣の驚きの声まで収音されています。

以後、リリコ選手、ロウサ選手、ユズハ選手も完走され、
結果的に、ローラーでのタイム順が、そのまま総合順位になりました。



今日はジャンプとローラーの両方でトップ、完全優勝のユズカ選手

元々、クロカンがとても強い選手でしたが、
2週間前の白馬サマー(ラージヒル)で6位になるなど、今期はジャンプの方も好調ですので、
これからますます期待したいです。


2位のジュイ選手と、3位のリオナ選手

今年2月の当地での高校選抜で1位2位の両選手が、この日は2位と3位。
調子が上向いているのを感じますので、次戦も楽しみです。

男子B組

この白馬コンバインド記録会独特の階級でもある男子B組。
参加選手12名のうち、半数が中学生です。

前半ジャンプ

Bib.115 #竹田元 選手、

73メーター


Bib.116 数年前にスペシャルに転向されたはずの #西方遥人 選手

90.5メーター


Bib.117 #山本宇宙 選手

76.5メーター

ハルト選手が断然トップに立ち、98秒後にソラ選手、その21秒後にゲン選手。
以降には、札ジャンの #芹川吏憂 選手、妙高の #野呂悠惺 選手と #竹田健太郎 選手などの中学生が続いています。

後半ローラー



スタートシーン

3分以上開いている5名が、ウェーブスタートとなります。


1周目を終えて2周目へ

ハルト選手が独走で2週目へ。
100秒以上の差が付いた2位にソラ選手、
その後5秒後にゲン選手が通過。

その約30秒後にリウン選手が来ますが、後続から4人が迫っていて、
私の目の前でウェーブの #山崎輝真 選手がリウン選手を抜きました。


2周目を終えて、最終周へ

トップハルト選手の後は、約100秒後にゲン選手。
テルマ選手がすぐ後を追い、ソラ選手と #金井嘉太朗 選手が続いています。


ゴールシーン

終始一人旅でハルト選手が優勝ゴール。

その後、テルマ選手、ヨシタロウ選手、ゲン選手の順にゴールしましたが、
ウェーブで加算が、テルマ選手には50秒、ヨシタロウ選手は130秒有るため、
ゲン選手が2位となり、テルマ選手は3位。

4位以降には、ソラ選手、#竹田健太郎 選手、#中村琉聖 選手。

トップがゴールしてから3分ほどで全員がゴールされたことからも想像付きますが、
ジャンプが得意な選手と、クロカンが得意な選手が、極端に分かれたようなリザルトにもなりましたね。



逃げ切り優勝のハルト選手

これを機にコンバインドに復帰されるわけでは無さそうですが、
良いジャンプが出来た後だけに、快適に走れたでしょうね。


男子A組

出場は31名。
そのうち、高校生が7名、中学生が1名です。

前半ジャンプ

Bib.147 #小舘冬歩 選手

89メーターで、91.8p。ここまでのトップです。


Bib.157 #山本侑弥 選手

93.5メーター。105.1pでトップに立ちました。


Bib.158 #森恢晟 選手

88メーターで93.4p。ユーヤ選手から46秒差。


Bib.159 #小山祐 選手

85メーター。
90.4pで、カイセイ選手やカズホ選手と並走となりそうなタイム差です。


Bib.162 #畔上祥吾 選手

92メーターでしたが、向かい風が弱く、ポイントは110p。
ユーヤ選手を上回って、ここまでのトップ。


そして最後のBib.163 #成田絆 選手は、

97.5メーターも飛びましたが、
着地時に左手を付いて巻き込まれて脱臼。

この後に救急搬送され、残念ながら後半は棄権となりました。


その結果、トップスタートはショーゴ選手となり、
ウィンドファクターの減点の差でユーヤ選手が20秒後の2番。

その後にはクロカンスペシャリスト達がズラリと並び、
カイセイ選手、カズホ選手、祐選手に、
#中澤拓哉 選手、#千葉大輝 選手、#山﨑叶太郎 選手といった辺りまでが、表彰台争いに食い込めそうなタイム差となりました。

後半ローラー


スタートシーン

4分差以上の7名がウェーブとなりました。


1周目を終えて、2周目へ

ショーゴ選手とユーヤ選手が通過した後、
30秒後に、カズホ選手とカイセイ選手と祐選手が集団となって2周目へ。

そこから少し後ろにタクヤ選手、
その後の30秒以上後にキョウタロウ選手とタイキ選手。

その後方を、#山川伶欧 選手や #坂大芳輝 選手と共に、#糸氏琉人 選手が高校生以下でのトップを走っています。


2周目を終えて、3周目へ

マイペースで3週目に入るショーゴ選手と、2位を行くユーヤ選手との差は、あまり変わらず約30秒。

その30秒後には、カズホ選手、カイセイ選手、祐選手に、タクヤ選手も加わって、4人で3位集団を形成。既に牽制し合っているようにも見えます。

その後は、キョウタロウ選手が一人で暫定7位。タイキ選手が暫定8位。

その後の8位集団3名もそのままですが、リュート選手が先頭を引っ張るような形で私の前を通過して行きました。


3周目を終えて、4周目へ

ショーゴ選手が相変わらずの安定ペースで、ユーヤ選手も後続に迫られることなく2位で通過。

3位集団はまた少し状況が変わり、
祐選手が少し遅れて、カズホ選手とカイセイ選手の少し後を追う展開になり、
さほど離れずタクヤ選手も暫定6位。

その後は、多少タイム差を詰めてキョウタロウ選手が暫定7位で通過し、
その後には #木村幸大 選手が上がってきました。


最終周へ

周回遅れの選手を次々に抜きながら、ショーゴ選手が最後の周回へ
ユーヤ選手も、前後のタイム差変わらず、この2人の1位2位はほぼ決まりでしょう。

3位集団は、カズホ選手とカイセイ選手だけとなって最終周へ。
暫定5位の祐選手にキョウタロウ選手が迫ってきて、そのすぐ後にタクヤ選手も。

前周で8位まで上がってきたコーダイ選手ですが、7位との差はまだ40秒有ります。


ゴールシーン

タイム差が有るため、ショーゴ選手は最後は流してゴール。
ユーヤ選手が13秒後に2位ゴール。

カズホ選手とカイセイ選手の争いは、周回の途中の経緯は分かりませんが、カイセイ選手が最後まで追い付けず、カズホ選手が3位。

その後は、キョウタロウ選手が最終週で祐選手を抜いて5位に。

コーダイ選手が17番スタートからの9人抜きでラップを取り、
リュート選手が高校生以下ではトップの9位でした



1位のショーゴ選手

ジャンプを飛び終えた直後に、私の隣で一緒にアツシ選手の転倒を目の当たりにしましたけど、後半ローラーではアツシ選手の分も頑張って走ってくれたと思います。


2位のユーヤ選手

ショーゴ選手と20秒差で、後ろとの差は40秒以上という状況下で、
ご自分の走りが出来て、確実に2位をゲットされたような走りだったかなと思います。


3位のカズホ選手

強豪ひしめく集団の中で積極的に前に出て、一人ずつ振り切っていきながら、カイセイ選手の猛追も許さずの3位ゴールは見事でした。


表彰式 女子組


1位 #藤原柚香 選手
2位 #山﨑詩由衣 選手
3位 #野呂梨渚奈 選手



表彰式 男子B組


1位 #西方遥人 選手
2位 #竹田元 選手
3位 #山崎輝真 選手



表彰式 男子A組


1位 #畔上祥吾 選手
2位 #山本侑弥 選手
3位 #小舘冬歩 選手



ベストジュニア賞(高校生以下1位)

#糸氏琉人 選手



表彰式が終わったのが16:30。
今年も朝から夕方まで白馬に居て、選手達の必死な姿を観させて頂くことが出来ました。

今回も観戦・撮影させて頂けて、有難うございました。


なお、この後、私は、富山に向けて移動したのですが、
途中でアツシ選手から連絡を頂き、
「診断は、やはり、左肩脱臼。病院で対処してもらって、もう秋田に向けて帰る途中。」
と聞けて、少し安心しました。

昨年同様に、数週間の安静は必要でしょうけど、
冬のシーズンに間に合うように治ってくれたらと願います。


今大会に撮影させて頂いた動画を、下記YouTubeチャンネル(=es_anywhere)の再生リストに集約しておりますので、宜しければそちらも併せてご視聴ください。
2025白馬コンバインド記録会 2025/09/28(日) 白馬ジャンプ競技場&白馬クロスカントリー競技場(通称:スノーハープ) – YouTube


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#skoki