#2025全日本ジュニアサマーノルディックスキー大会 兼
#2025鹿角サマージャンプコンバインド大会スペシャルジャンプ
例年、10月に訪れることが恒例となっている鹿角。
2014年に初めてこの大会を観させて貰って以来、2019年(台風による日程変更)と、2020年(大会自体が中止)を除いて、毎年来ているため、ちょうど10回目となります。
今回も、前日のうちに鹿角市内入りし、明けたこの日は朝から濃霧が立ち込め、気温も15℃弱。
ですが、天気予報を見ると「昼間は快晴で28℃まで上がる」となっており、実際、試技開始の9時頃には強烈な日差しがジャンプ台に降りかかってきました。
なお、ここの花輪シャンツェは、昨シーズンの国スポに合わせてウィンドファクターとゲートファクターが導入されており、この大会も今年から採用されることになったため、今までとは趣が異なった試合展開となることも予想していました。
女子
エントリー30名でしたが、2名が棄権で、出場は30名ちょうどとなり、
全員が2本飛べることになります。
1本目
試技開始が9:00で、順調に行けば10:00頃から1本目が始まるのですが、この日は急激に気温が上がった影響か、鹿角では珍しく風が吹き荒れており、試技が伸びて、結局、1本目開始は10:30過ぎでした。
24番ゲートで始まった試合は、
Bib.26 #坂本李花 選手、74.5m
Bib.27 #中山和 選手、77.5m
Bib.28 #櫻井梨子 選手、71.5m
Bib.29 #岩崎里胡 選手、69.5m
Bib.31 #岩佐明香 選手、80m
Bib.32 #佐藤柚月 選手だけゲートが6段(24⇒18)下がって、78.5m
上位3名がK点(78m)前後に着地出来たくらい素晴らしい運営の中、
ゲートファクターだけで21pも加算された柚月選手が断然トップとなり、
14.4p差が付いた2位に明香選手で、6.3p下にナゴミ選手。
以下は、梨子選手、キッカ選手、里胡選手の順ですが、3位と4位で10p近く離れているため、2本目で大きな逆転は無さそうな結果です。

2本目
男子1本目も長時間掛かり、女子の2本目が始まったのは13:00。
例年のこの大会ですと、11:00頃から2本目が始まって12時前には男女とも優勝者が決まっていますので、私としては「鹿角でもこういうことが有るんだな」という感じです。
そうして進んだ試合は、たまに、撮影している私の体が持っていかれそうなくらいの強風の中、
里胡選手、
72メーター
キッカ選手
79.5メーター。
ウィンドファクターによるマイナスが10点以上有りましたが、1本目の順位は確保です。
梨子選手
74.5メーター。
この時はウォンだファクターがマイナス2.7pとなり、僅か0.1p差でキッカ選手の上に。
ナゴミ選手
K点ちょうどの78メーター。表彰台確定。
明香選手
70.5メーター。
横風にあおられたような感じでしたが、1本目の貯金で表彰台はキープ。
そして柚月選手は、1本目に78.5mを飛んでいるだけに、この時も当然のように一人だけ6段(24⇒18)下がり、
67メーターに着地。
それでも2位以下に20p近い差が付いて、優勝決定。
2位にナゴミ選手、3位に明香選手。
4位~6位は1本目と同じで、梨子選手、キッカ選手、里胡選手。
3名が出場された中学生の中では、札ジャンの #安立寿音 選手が14位と健闘されましたけど、
順位などより、転倒者が出なくて良かったことの方が大事に思えた試合でしたね。


今日も優勝の柚月選手

1本目に向かう前から「怖い怖い」と仰ってる声が聞こえていましたが、
何よりも、怪我しなくて良かったと思います。
男子
67名が出場。
少年組(高校生以下)の設定は無く、男子全体の30名までが2本目に進出出来ます。
1本目
11:25に20番ゲートで始まった男子1本目は、12:40まで掛かり、
Bib.84 #成田健太 選手、79.5m。
Bib.102 #杉山律太 選手、81.5m。
Bib.106 #渡部陸太 選手の所でゲートが4段(20⇒16)下がって、75.5m。
Bib.107 #布施飛雄真 選手、16番ゲートから75m。
Bib.108 #宮﨑敬太 選手でまたゲートが2段(16⇒14)下がり、69.5m。
Bib.110 #藤田慎之介 選手も同じゲートで69.5m。
こちらも、ウィンドファクターとゲートファクターの加減点が大きく影響し、
飛距離を聞いただけでは暫定何位あたりになるのか全く分からないような状態でしたが、
リクタ選手が115.7pでトップ、
3p差の2位にケンタ選手、そこから0.3p差で慎之介選手。
以下、リツタ選手、ヒュウマ選手、ケイタ選手の順となっています。

2本目も20番ゲートで始まりましたが、
1本目12位の #西方遥人 選手の所で2段(20⇒18)下がり、
1本目9位で折り返した #畔上祥吾 選手
77.5メーター。
ここまでのトップに立ち、この後の二人を抜きます。
1本目6位のケイタ選手
77メーター。暫定1位に。
ヒュウマ選手
75.5メーターで暫定2位。
リツタ選手
73.5メーター。
残り3名という所で、ケイタ選手、ヒュウマ選手、ショーゴ選手、リツタ選手の順です。
慎之介選手
75メーター。
ヒュウマ選手のポイントに0.3p届かず、暫定3位。
ケイタ選手の表彰台が決まって、私の近くに陣取っていた東京美装の選手達が湧きます。
ケンタ選手は
周囲に居た選手達の大きなため息の後で「71.5メーター」のアナウンス。
暫定7位に留まり、ヒュウマ選手が表彰台へ上がることになりましたが、
暫定1位がケイタ選手のままで、残るジャンパーはリクタ選手だけですので、この時点で東京美装の男女同時優勝が決まりました。
そしてラストのリクタ選手は
78メーターに降りてガッツポーズ。
結果的に2位以下に11.5p差を付けての完全優勝。
2位にケイタ選手。3位にヒュウマ選手。
4位以降は、慎之介選手、ショーゴ選手、リツタ選手。




表彰はされませんが、
高校以下でのトップ3は、ヒュウマ選手、 #森大耀 選手(7位)、#三上託摩 選手(15位)でした。



優勝決定直後のリクタ選手

リクタ選手と言えば、私は、
2023年2月、田山・矢神飛躍台での国体成年A優勝決定ジャンプ
#渡部陸太 選手 いわて八幡平白銀国体スペシャル 2本目 90メーター
を一番思い出します。
着地直後のガッツポーズを現地で見せて頂けたのは、あの時以来だったかもしれませんね。
2位のケイタ選手

常に上位に食い込むジャンプを飛べていたにも関わらず、なかなか表彰台に上がれなかった印象が強いケイタ選手。
今日は、地元で、同じ会社の先輩とのワンツーで良かったですね。
3位のヒュウマ選手

高校生以下の中で、強豪下級生達の勢いを、なんとか食い止めている3年生ヒュウマ選手。
これからは、成年の中に交じっても上位の常連になって行って欲しいですね。
男子優勝のリクタ選手と、女子優勝の柚月選手

今年の鹿角スペシャルは、
東京美装祭りのような試合になりましたね。
表彰式 女子
1位 #佐藤柚月 選手
2位 #中山和 選手
3位 #岩佐明香 選手(の代理)

4位 #櫻井梨子 選手
5位 #坂本李花 選手
6位 #岩崎里胡 選手

表彰式 男子
1位 #渡部陸太 選手
2位 #宮﨑敬太 選手
3位 #布施飛雄真 選手

4位 #藤田慎之介 選手
5位 #畔上祥吾 選手
6位 #杉山律太 選手

表彰式が終わったのが15時ちょうど。
開始前は、試合が成立するのかと思えるほどの風でしたが、
大会運営の方々の尽力により、無事に2本目まで終えることが出来て良かったと思います。
長時間に渡り、ご苦労様でした。
そして、今年も観戦・撮影させて頂けて、有難うございました。
今大会に撮影させて頂いた動画は、下記YouTubeチャンネル(=es_anywhere)の再生リストに集約していきますので、宜しければそちらも併せてご視聴ください。
2025鹿角サマースペシャル 2025/10/04(土) 花輪シャンツェ – YouTube
#skijumping
#skoki