例年、シーズン最後に開催されるコンバインドの国内試合が、このジュニオリ。
今年も、スペシャル翌日の日曜に、各地から女子10名と男子36名の、総勢46名の中高生がエントリーされています。

女子組
出場10名中、中学生が6名。
この試合は、
・世界ジュニア代表で、宮様コンバや伊藤杯コンバを制した #藤原柚香 選手(札幌日大高1年)
が本命ですが、
・高校選抜を制し、伊藤杯コンバ3位の #山﨑詩由衣 選手(飯山高2年)
が、ジャンプで上位に付けることが出来るか。
また、
・高校選抜2位、インターハイ3位の #野呂梨渚奈 選手(新井高1年)
・インターハイ2連覇の #眞正綸 選手(飯山高2年)
・上記2名に走力では劣らない #荻野璃子 選手(小千谷中3年)
・全中王者で、宮様コンバ3位の #菊池楼紗 選手(名寄中3年)
といった実力伯仲の選手達の中から、どの選手が表彰台に上がるかにも注目していました。
前半ジャンプ
9:00から試技無しでスタートした女子組ジャンプですが、
途中でほとんど見えなくなるくらいの酷い風雪の中、多くの選手が飛距離を延ばせず、全員飛び終えた後の順位は、
トップが、Bib.110 ユズカ選手、68m(61p)
2位が、Bib.107 #沢田珠慧莉 選手(金木中3年)、67.5m(58.5p)
3位が、最初に飛んだ Bib.101 #石﨑葵 選手(白馬中1年)、66m(55.5p)
走力の有るユズカ選手が、前半ジャンプからトップに立ち、
ジュエリ選手とアオイ選手の中学生二人が2番3番スタート。
Bib.103 #久保田凛々子 選手(野沢温泉中3年)、61.5m(48p)
Bib.102 璃子選手、62m(46.5p)
Bib.109 ロウサ選手、61.5m(45p)
Bib.106 リオナ選手、60m(44.5p)
Bib.105 ジュイ選手、61m(43.5p)
らが、4番目以降からのクロカンスタートとなりましたが、
トップのユズカ選手から8位のジュイ選手までの差が17.5p(70秒)、4位のリリコ選手からだと18秒しか無いほどの混戦なので、実質的には、クロカンの走力次第で順位が決まって行くとも言えるレースとなりそうです。

後半クロカン
今回も、女子に関しては、周回毎に場所を変えて撮影させて頂きました。
まずは、1周目最初の登り
トップスタートのユズカ選手が通過した後、20秒ほど後に、2番スタートのジュエリ選手。
30秒ほど離れて3番のアオイ選手が行き、その後に4番のリリコ選手。
そしてそのすぐ後に、8番スタートから早くも3人抜いてジュイ選手。
リオナ選手とリコ選手が通過し、少し遅れてロウサ選手が続いています。
次は、1周目終わりから、2周目の登り途中までが見渡せる場所で
ユズカ選手が独走で競技場に入った後、
ジュエリ選手が、まだ暫定2位をキープ。
ジュイ選手がその後の10秒差にまで迫り、
さほど離れずにリオナ選手も通過。
璃子選手、リリコ選手が等間隔で続き、
ロウサ選手とアオイ選手が暫定7位8位。
その後、2周目の登りに向かう手前までの間に、ジュイ選手が2位に上がり、リオナ選手も3位に。
4位を走るジュエリ選手の後に、璃子選手とリリコ選手も追い付いて来ました。
そしてゴールシーン
独走でユズカ選手が1位でゴール🏅
ジュイ選手も、2位に上がってからずっと一人で走って2位🥈
リオナ選手も、ジュイ選手に抜かれて以降はその差を広げられることが無いまま、3位でのゴール🥉
4位璃子選手、5位リリコ選手。
ジュエリ選手は、2番スタートから4人には抜かれたものの、何とか粘って6位。
他の選手も頑張って完走され、出場10名のため、全員が入賞となりました。

今日も優勝のユズカ選手

後半クロカンでの逆転勝ちが多いユズカ選手ですが、この日はジャンプからトップ。
にも関わらず、後半クロカンも気を抜かず、ラップも取って完勝されたことが、とても素晴らしかったですね。
男子組
こちらも、直近の成績から、上位に来そうな選手を挙げさせて頂くと、
・国スポと宮様コンバを制し、インターハイと高校選抜で3位の #鈴木教究 選手(十日町総合高1年)
・高校選抜2位、宮様コンバ3位と、世界ジュニアから帰国して以降は優勝こそ有りませんが、コンパクト方式の伊藤杯コンバでは高校生以下トップとなった #糸氏琉人 選手(飯山高2年)
・高校選抜で、リュート選手とミチサダ選手の両方を振り切って優勝された #富井孝 選手(飯山高2年)
この、高校選抜でラストの直線まで争った3名の中から、この日も優勝者が出そうな感じですが、
以外にも、
・インターハイで、ミチサダ選手やタカシ選手を破って優勝された #遠田廣斗 選手(鹿角高2年)
・国スポと高校選抜と宮様コンバの3試合続けてラップを取り、宮様コンバは総合2位の #清水優貴 選手(新井高2年)
・前年のこの大会で中学1年ながら6位に入り、今年は全中王者として参戦する #竹田葵 選手(妙高高原中2年)
といった選手らも表彰台に届く可能性は充分に有り、走力のある選手の中からジャンプで遠くへ飛べた選手が勝つような試合展開となりそうです。
前半ジャンプ(PCR採用)
女子のジャンプの途中から酷くなった雪は、少なくとも午前中は止まなそうなそうな状況で、男子が始まって割とすぐにキャンセル⇒PCR採用が決定。
そのPCRの結果は、
Bib.125 #杉山瑶太 選手(野沢温泉中3年)、92m(114p)
Bib.128 #森大耀 選手(札幌福井野中3年)、89m(109p)
Bib.132 #姫野蒼大 選手(札幌前田中3年)、81.5m(91p)
Bib.133 リュート選手、81m(90p)
Bib.134 ミチサダ選手、84.5m(98p)
Bib.136 アオイ選手、78.5m(84.5p)
スペシャルで上位に立った選手達が、コンバインドジャンプでも結果を出す中で、ミチサダ選手がトップから64秒差、リュート選手が96秒差、アオイ選手が118秒差ということとなり、これらの選手が差を詰めながらのレースとなりそうです。
また、タカシ選手や、ヒロト選手、優貴選手らも、トップからは3分以上離れていますが、6位とのタイム差は1分前後なので、かなりの順位変動となることも予想されます。


後半クロカン
男子は、4周するうえ、人数も多く、移動していると撮り損ねる恐れがあるため、スタート/ゴール地点近くの定点で撮影させて頂いております。
2.5km地点(1周目が終わって、2周目へ)
1番スタートのヨウタ選手が先頭のまま1周目を終えましたが、
64秒差の3番目に出たミチサダ選手が、早くも10秒差にまで迫ってきました。
5番スタートのリュート選手が暫定3位に上がってミチサダ選手を25秒差で追っており、
2番スタートのタイヨウ選手がそのすぐ後の4位。
25秒ほど後に6番スタートのアオイ選手が5位で通過し、
少し離れて、4番スタートの蒼大選手、7番スタートの #峯村大雅 選手、
さらに30秒ほど後を、ほぼ同時に出たヒロト選手とタカシ選手が並走しています。
5.0km地点(2周目が終わって、3周目へ)
2周目途中でヨウタ選手を抜いたミチサダ選手が、暫定トップで中間地点を通過。
2位に上がったリュート選手も、ミチサダ選手の25秒後。
10秒後をヨウタ選手が暫定3位で走りますが、
ヨウタ選手の118秒後に出たはずのアオイ選手が、早くも20秒後にまで迫ってきています。
以降は、約1分の差が付いてタイヨウ選手が暫定5位、
そのすぐ後を、タカシ選手とヒロト選手とタイガ選手が集団となって追っています。
7.5km地点(3周目が終わって、最終周へ)
単独で順調にトップを走るミチサダ選手。
2位を走るのはリュート選手ですが、その差は、走り出した時からほとんど変わらない25秒。
3周目でヨウタ選手を抜いたアオイ選手も、リュート選手とのタイム差そのままで、暫定3位をキープ。
25秒後にヨウタ選手、
そこから40秒後をヒロト選手とタカシ選手が5位6位で追っており、走力の有るこの2人が3位から60秒以上離れているため、現状上位3人のメダルがほぼ確定した感じです。
タイガ選手が暫定7位で通過した後、
蒼大選手とタイヨウ選手が暫定8位と9位を走行しており、
すぐ後を追う優貴選手と共に、10位以内の入賞に向かって頑張って走っています。
ゴールシーン
ミチサダ選手が、終始、独走で優勝ゴール🏅
最終周でタイム差を詰めたリュート選手ですが、あと17秒及ばず2位🥈
前回のこの大会で最年少ながら6位だったアオイ選手が、2年目で嬉しい3位🥉
インターハイ王者のヒロト選手と、高校選抜王者のタカシ選手は、表彰台までは届きませんでしたが、最終周で順位を上げて、4位5位ゴール。
トップスタートのヨウタ選手も、粘って6位。
7位タイガ選手、8位優貴選手、9位蒼大選手と入り、
10位には最終周で上がってきた #松澤慶門 選手(飯山高2年)。
タイヨウ選手も良く頑張りましたが、惜しくも、前回大会に続いて11位でした。

優勝のミチサダ選手

国スポの少年組を制し、高校選抜ではタカシ選手やリュート選手に競り負けたものの、その後の宮様コンバでまた勝ち、この日の優勝で、遂にシーズン3勝目。
良い感じで高校1年時を終えられましたので、次シーズン以降の活躍も楽しみです。
表彰式 男子組
1位 #鈴木教究 選手
2位 #糸氏琉人 選手
3位 #竹田葵 選手

4位 #遠田廣斗 選手
5位 #富井孝 選手
6位 #杉山瑶太 選手

7位 #峯村大雅 選手
8位 #清水優貴 選手
9位 #姫野蒼大 選手
10位 #松澤慶門 選手

表彰式 女子組
1位 #藤原柚香 選手
2位 #山﨑詩由衣 選手
3位 #野呂梨渚奈 選手

4位 #荻野璃子 選手
5位 #久保田凛々子 選手
6位 #沢田珠慧莉 選手

7位 #眞正綸 選手
8位 #菊池楼紗 選手
9位 #石﨑葵 選手
10位 #岡本萌 選手

表彰式 中学1年男子組
1位 #南雲蒼空 選手
2位 #村山仁汰 選手
3位 #芹川吏憂 選手
4位 #原田哲志 選手

表彰式 中学1年女子組
1位 #石﨑葵 選手

表彰式 中学2年男子組
1位 #竹田葵 選手
2位 #峯村大雅 選手
3位 #金井嘉太朗 選手
4位 #荻原健造 選手

表彰式 中学2年女子組
1位 #岡本萌 選手

表彰式 中学3年男子組
1位 #杉山瑶太 選手
2位 #姫野蒼大 選手
3位 #森大耀 選手
4位 #村山未来翔 選手
5位 #近藤絆 選手
6位 #工藤和 選手

表彰式 中学3年女子組
1位 #荻野璃子 選手
2位 #久保田凛々子 選手
3位 #沢田珠慧莉 選手
4位 #菊池楼紗 選手

というわけで、今年もジュニオリ2戦が終了。
初日のスペシャルで機材トラブルが有ったり、二日目は悪天候で男子のみPCR採用になったりもしましたが、大会運営の方々の尽力により、無事に、大会が成立出来たと思っております。
選手達の頑張りにも感動させて頂け、今年もジュニオリを観戦出来て良かったです。
今大会に撮影させて頂いた動画を、下記YouTubeチャンネル(=es_anywhere)の再生リストに集約しておりますので、宜しければそちらも併せてご視聴ください。
JOCジュニオリ2025コンバインド 2025/03/09(日) 名寄健康の森 – YouTube
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