第34回塩沢 2022/08/28(日) 石打丸山シャンツェ

2022-2023シーズン

”塩沢大好き”藤田慎之介選手、成年組2連覇!

8月末の恒例だった塩沢ジャンプ大会も、2020年と2021年が中止となっていましたが、この年、3年ぶりに開催されました。


女子組:伊藤有希選手、早くも今期6勝目

女子は、高校生4名、中学生7名を含む、総勢26名の選手が出場。

1本目

2021年10月の鹿角大会で転倒負傷され、長期離脱されていた宮﨑彩音 選手が、ご家族やご近所の方々が見守る中で飛んだ復帰戦1本目。64メーター



2021年の世界選手権コンバインドに出場された畔上沙那 選手も、その数ヶ月後のトレーニング中に転倒負傷。それ以来、治療とリハビリに専念されてましたが、遂にこの日、試合に戻ってきてくれました。62メーター

お二人とも、復帰戦の2本を怪我すること無く無事に終えられたことが、何よりだったと思います。


この日は17番スタートとなった髙梨沙羅 選手、82.5メーター



宮嶋林湖 選手、70.5メーター



遠征から帰国して数日後に蔵王、そして1週間後のこの日に塩沢に参戦された岩佐明香 選手。70メーター



約10年ぶりの塩沢参戦となった伊藤有希 選手、81.5メーター



女子1本目終了時点

有希選手とサラ選手が同点で1位に並び、
3位にリンゴ選手、1.5p差の4位にハルカ選手、
以下、小林諭果 選手、岩崎里胡 選手が続きます。

2本目

6位から僅差の7位折り返しとなった久保田真知子 選手が、68.5メーター

2本目だけなら3位となる高ポイントで、順位を上げて5位入賞。


1本目5位のユカ選手、65.5メーター

順位は下げましたが、6位入賞を確保。


次のハルカ選手、68.5メーター

この時点の暫定トップ。


リンゴ選手、67メーター

ハルカ選手のポイントに僅かに届かず、この時点の2位(最終4位入賞)。


サラ選手、84.5メーター

1本目よりも飛距離もポイントも伸ばして、後に飛ぶ有希選手を待ちます。


そして有希選手も、同じ84.5メーター

飛型点で僅か0.5ポイント上回り、有希選手の優勝が決定。

これで、今シーズンの国内戦は、参戦された7戦のうち、優勝出来なかったのは市長杯宮の森(丸山希選手の復帰戦優勝)だけで、早くもシーズン6勝目となりました。


女子組 公式成績表




少年組:アサヒ選手、男子全体3位に相当する高ポイントでの快勝

少年は、高校生19名、中学生21名の、総勢40名が出場。

1本目

西方遥人 選手、74メーター

この日のスタートリストで、偶然、前後に続けて飛ぶことになった西方兄弟でしたが、
直後に飛んだ兄(西方優人 選手)よりも、弟のハルト選手の方が上のポイントとなり、
ハルト選手は満面の笑みで、ユウト選手は悔しそうな表情です。


宮の森や蔵王で少年組2位に入るなど、好調の中学2年生、三上託摩 選手。69メーター

初めて乗り込んだ塩沢で男子全体32位。
30人までが進める2本目には惜しくも進めませんでしたが、少年組の6位にランクされたのは立派でした。


西田蓮太郎 選手、74メーター



坂野旭飛 選手、81.5メーター

1本目は、
これまでの試合と同様にアサヒ選手がトップに立って、
蓮太郎選手とハルト選手が2位に並び、
中村正幹 選手と杉山律太 選手も含めた5名が2本目に進出となりました。

2本目

まずリツタ選手、74メーター

このジャンプで2人を抜いて、最終3位に。


マサキ選手、72メーター

最終5位入賞。


1本目2位タイのハルト選手、73メーター

順位を守り、最終2位。


蓮太郎選手、69メーター

思ったより伸ばせませんでしたが、最終4位入賞。


アサヒ選手、82メーター

成年組1位からも僅か2.0pしか離れてない高ポイントでの少年組優勝。
ご本人としては、当然、男子全体でもトップを狙っておられたとは思いますが、凄い成績でした。


少年組最終
1位 坂野旭飛 選手(下川商高2年) ※男子全体3位
2位 西方遥人 選手(飯山高2年) ※男子全体19位
3位 杉山律太 選手(下川商高2年) ※男子全体22位
4位 西田蓮太郎 選手(下川商高1年) ※男子全体24位
5位 中村正幹 選手(東海大札幌高3年) ※男子全体25位
6位 三上託摩 選手(積丹美国中2年) ※男子全体32位



成年組:”塩沢大好き”藤田慎之介選手優勝&二階堂蓮選手のシーズン3勝目

成年は、37名が参戦。

1本目

過去に3回(2013年、2015年、2017年)も優勝されるなど、塩沢との相性も良い馬淵源 選手、82.5メーター

ご覧の通り、カンテ付近より上が全然見えないぐらいの霧の中でしたが、飛距離を伸ばして3位折り返しとなりました。


東海大札幌高3年時の2018年大会(少年組)と、東海大1年時の2019年大会(成年組)の、両方で優勝するほど塩沢の台との相性も良く、それ以前からも「塩沢大好き」と話されていた藤田慎之介 選手。
その後の2年間は中止でしたので、ディフェンディングチャンピオンとしての出場ともなったこの日の1本目は、84メーター

霧の中から現れてガッツポーズ!
1本目を2位で折り返します。


そして、絶好調の二階堂蓮 選手、85.5メーター

今日もトップでの折り返しとなりました。


1本目終了時点

1位 二階堂蓮 選手(日本ビール)
2位 藤田慎之介 選手(東海大4年)
3位 馬淵源 選手(富士フィルムBI秋田)
4位 坂野旭飛 選手(下川商高2年) ※少年組1位
5位 栗田力樹 選手(白馬村SC) ※成年組4位
6位 竹花大松 選手(土屋ホーム) ※成年組5位

2本目

1本目に79.5m飛び、僅差の7位で折り返した小林龍尚 選手、76.5メーター

この時点のトップに立ちます。


ダイマツ選手、79メーター

タツナオ選手を上回って、暫定トップ。


リキ選手、75メーター

タツナオ選手と同点となり、この時点の2位タイ。


源選手、76.5メーター

こちらは大松選手と同点で、暫定トップタイ。
お二人とも表彰台が確定しました。


慎之介選手は、ゲートが下がりながらも、K点ちょうどの80メーターまで伸ばして着地。

断然トップに立って満面の笑顔。
ひとまず2位以上が確定です。


そして、チャレンジカップ大倉山(1位)、山形蔵王サマー(2位)に続いて、3試合連続1本目トップでラストジャンパーとなった蓮選手。
K点には僅かに届かず、79.5メーターに着地。

1本目の点差が2.0pだったため微妙でしたが、最終的には嬉しい同点優勝🥇

慎之介選手は、見事、塩沢大会成年組2連覇(2018年の少年組を併せれば塩沢で3回連続優勝)を達成され、「塩沢では特に強い慎之介選手」は、今年も健在でした。

蓮選手としては、朝日全日本サマーとチャレンジカップ大倉山に続いてシーズン3勝目となり、良い感じで、この後のコンチネンタルカップ遠征に向かうことになりました。


少年組成年組 公式成績表

成年組最終成績
1位 二階堂蓮 選手(日本ビール) & 藤田慎之介 選手(東海大4年)
3位 馬淵源 選手(富士フィルムBI秋田) & 竹花大松 選手(土屋ホーム)
5位 栗田力樹 選手(白馬村SC) & 小林龍尚 選手(土屋ホーム)
7位 中村優斗 選手(飯山市SC) & 伊藤将充 選手(土屋ホーム)
9位 工藤漱太 選手(雪印メグミルク) & 山根和治 選手(日大4年)

・・・この日の成年組は、10位以内(1位、3位、5位、7位、9位)が全て2人ずつの同点という、滅多にお目にかかれない結果となりました。



なお、この試合でテストジャンプを担ってくれたのが、妙高ジャンプチームの竹田親子(竹田元 選手&竹田葵 選手)です。

お二人とも、何本も飛ばれて大変だったと思いますが、良い練習にもなったでしょうし、笑顔で元気に飛んで頂けて良かったです。


表彰式 女子組

1位 伊藤有希 選手(土屋ホーム)
2位 髙梨沙羅 選手(クラレ)
3位 岩佐明香 選手(大林組)
4位 宮嶋林湖 選手(松本大1年)
5位 久保田真知子 選手(早大2年)
6位 小林諭果 選手(CHINTAI)


表彰式 少年組

1位 坂野旭飛 選手(下川商高2年)
2位 西方遥人 選手(飯山高2年)
3位 杉山律太 選手(下川商高2年)
4位 西田蓮太郎 選手(下川商高1年)
5位 中村正幹 選手(東海大札幌高3年)
6位 三上託摩 選手(積丹美国2年)


表彰式 成年組

1位 二階堂蓮 選手(日本ビール)
1位 藤田慎之介 選手(東海大4年)
3位 竹花大松 選手(土屋ホーム)
3位 馬淵源 選手(富士フィルムBI秋田)
5位 小林龍尚 選手(土屋ホーム)
5位 栗田力樹 選手(白馬村SC)



これで今シーズン3度目の「有希選手&蓮選手&旭飛選手の同時優勝」となり、下商パワーが炸裂した今年の夏とも言えそうです。

途中で霧に包まれたり、降雨も有ったりした中での試合でしたが、無事に大会が開催されて良かったです。

選手、関係者の皆さん、お疲れ様でした。


下記YouTubeチャンネルに、他選手のジャンプ動画も投稿しておりますので、宜しければそちらも併せてご視聴ください。
第34回塩沢 2022/08/28(日) 石打丸山シャンツェ – YouTube