#第75回国民体育大会冬季大会スキー競技会スペシャルジャンプ競技
序章
全国的に雪不足に見舞われたこのシーズン。
20年ぶりの国体開催に向けて準備していた富山県でも、年が明けて1月中旬になっても、まとまった降雪が有りませんでした。
開催が危ぶまれる中、1月下旬には「2/07(金)に開催可否を判断する」との公式発表が有り、
私も富山育ちなだけに、この大会を心待ちにしていた一人で、なんとか降ってくれないかと願うしかない毎日に。
その後もほとんど雪が降らない日が続き、「さすがに、もうダメかな?」と思った2/05(水)夜、奇跡的に雪が降って各会場の積雪状況のケタが上がり、2/07(金)に「予定通り全競技を開催する」と報道されました👏
これも、何年も前から大会準備に奔走されていた関係者の方々の思いが通じた結果と思われ、このような経緯が有ったからなおのこと「大会を成功させたい」という強い意気込みに繋がり、素晴らしい大会になったと思ってます。
試合前日
2/5(水)夜に降ってくれた雪は、国体中止の危機を救ってくれましたが、その後に安定して降雪が有ったわけでもなく、当日まで雪が持つのかが心配でした。
それでも中止報道は無かったため、私はスペシャルジャンプ本戦前日の16(日)朝に富山入りし、午後に様子を見にジャンプ台へ行きました。

この日、極楽坂スキー場に車を停めた時点で、気温が何と17℃!。
ゲレンデに薄っすらと雪が見えますが、見る間に段々と白い部分が減っていくくらいの陽気の中、関係者の方々が約30人がかりで整備をされてました。
しばらくその場に居ると、雪を運んできたダンプの運転手に「とにかく、どこからでも良いから、雪集めてこい!」と言っている人の声も聞こえてきまして、ジャンプ台の側だけ雪が黒っぽいのは、その辺の道路や駐車場などを除雪して除けてた雪までも動員したのだなとお察しします。
ここに来る前に、地元選手から「役員の方々の努力と意地と、睡眠時間削っての作業のお陰で、素晴らしいジャンプ台になっていますよ」と聞いてましたが、実際にここに立つと、富山県民の底力みたいなものさえ感じましたね。
そして、試合当日。
なんとか無事に競技開始にこぎつけたこの日は、8:30から試技無しとなり、
少年、成年B、成年Aの順に飛躍が始まりました。
少年
出場は24名。そのうち4名は中学生です。
1本目
Bib.4、北海道代表の #工藤漱太 選手
72メーター。1本目2位に付けます。
Bib.21、北海道の #大井駿 選手
70メーター。1本目3位です。
Bib.26、こちらも北海道の #二階堂蓮 選手
72メーター。同じ飛距離の漱太選手に飛型点で1p差を付けてのトップ。
1本目を終わって、1位に蓮選手、2位漱太選手、3位駿選手。
4位以降には、これまた北海道の #楢木遊太 選手、秋田県の #小舘冬歩 選手、岩手県の #小林龍尚 選手が続いています。
リバーススタートの2本目
国体は8位までが入賞となり、
1本目10位、青森県の #桑田匠 選手
66.5メーター
ここから長野県が3人続き、
1本目9位 #平田悠理 選手
67.5メーター。
#西方優人 選手
65メーター
#小野沢泰雅 選手
61.5メーター
6位折り返しのタツナオ選手
70メーター。ここまでのトップで、6位以上が確定。
カズホ選手
65メーター。
タツナオ選手の次にランクされ、こちらも6位以上は確定。
ユウタ選手
67.5メーター。
タツナオ選手、ユウタ選手、カズホ選手の順となって、残り3名です。
駿選手
72メーター。嬉しい表彰台確定です。
漱太選手
72.5メーター。暫定トップに立って、ラストの蓮選手を待ちます。
そして蓮選手は
72メーターに着地。
1本目のポイント差が1pだったため微妙でしたが、最終的には僅か0.4p差で2位。
数年後にW杯遠征メンバーに定着する蓮選手が、国体少年組で最後に優勝されたシーンにもなりました。
漱太選手が2位、駿選手が3位。
タツナオ選手、ユウタ選手、カズホ選手、ユーリ選手、タクミ選手が入賞です。


表彰台を独占した北海道勢
左から、3位の駿選手、1位の蓮選手、2位の漱太選手

3人とも凄く嬉しそうな表情を見せてくれて良かったですし、
後日、駿選手から「この時の写真を貰えませんか?」との連絡を頂けた時は、さらに嬉しかったですね。
成年B
国体独特のカテゴリである成年B。
27歳以上の男子に出場資格が有ります。
1本目
Bib.116、北海道の #渡部弘晃 選手
73.5メーター。
Bib.124、岩手県 #永井健弘 選手
74.5メーター
Bib.127、新潟県の #清水亜久里 選手
74.5メーター
1本目は、アグリ選手、タケヒロ選手、ヒロアキ選手の順となり、
4位以降に、北海道の #細田将太郎 選手、岐阜県の #小山祐 選手、秋田県の #湊祐介 選手が続いています。
2本目
1本目4位の将太郎選手が75メーターでトップに立ち、
他の3名のジャンプを待ちます。
ヒロアキ選手
80メーター!。
ガッツポーズまで出た快心のジャンプで、後に飛ぶコンバインド2名にプレッシャーが掛かります。
タケヒロ選手は
72メーター。ヒロアキ選手と将太郎選手に抜かれ、暫定3位。
ラストのアグリ選手は
70メーターに着地。
4位となり、ヒロアキ選手の逆転優勝が決定。
2位に将太郎選手、3位はタケヒロ選手。
5位以下には、祐選手、祐介選手、北海道の #鈴木翔 選手、新潟県の #樋口浩昭 選手が入賞圏内に入りました。


成年A
35人が参戦しますが、30カットは無く、全員が2本飛びます。
1本目
Bib.207、秋田県の #宮﨑敬太 選手、76m
Bib.215、北海道の #岩佐勇研 選手、79m
Bib.223、茨城県の #内藤智文 選手、74.5m
Bib.225、北海道の #伊藤将充 選手、79m
Bib.226、長野県の #永峯寿樹 選手、77.5m
Bib.230、秋田県の #馬淵源 選手、76m
全員飛び終えて、トップがマサミツ選手で122.3p、
1p差の2位がユウケン選手で、
そこから2.8p差で3位ヒサキ選手、
以降、ミナト選手、ケイタ選手、トモフミ選手と続いています。
2本目
1本目10位、北海道の #駒場信哉 選手
74メーター。
この後、二人を抜いて、8位以内の入賞確定です。
1本目7位タイの新潟県 #山川太朗 選手
74メーターで、シンヤ選手の上にランク。
トモフミ選手は
76メーター。1本目の順位以上を確保。
ケイタ選手
77.5メーター。暫定1位。
ミナト選手は
75メーターに着地。ケイタ選手に抜かれて暫定2位。
ここから、1本目のトップ3です。
ヒサキ選手
77.5メーター。
電光掲示板を見て、少し残念そうな様子も見せてますが、表彰台は確定です。
ユウケン選手
同じく77.5メーター。
後は、最終ジャンパーを待つだけです。
そしてこの年の国体スペシャルジャンプのラストに飛ばれたマサミツ選手は
76メーターに着地。
「2位」が表示され、ユウケン選手が逆転優勝。
3位がヒサキ選手、
4位以下の入賞者は、ケイタ選手、ミナト選手、トモフミ選手、タロウ選手、シンヤ選手でした。


表彰式 少年
1位 #二階堂蓮 選手
2位 #工藤漱太 選手
3位 #大井駿 選手

4位 #小林龍尚 選手
5位 #楢木遊太 選手
6位 #小舘冬歩 選手
7位 #平田悠理 選手
8位 #桑田匠 選手

表彰式 成年B
1位 #渡部弘晃 選手
2位 #細田将太郎 選手
3位 #永井健弘 選手

4位 #清水亜久里 選手
5位 #小山祐 選手
6位 #湊祐介 選手
7位 #鈴木翔 選手
8位 #樋口浩昭 選手

表彰式 成年A
1位 #岩佐勇研 選手
2位 #伊藤将充 選手
3位 #永峯寿樹 選手

4位 #宮﨑敬太 選手
5位 #馬淵源 選手
6位 #内藤智文 選手
7位 #山川太朗 選手
8位 #駒場信哉 選手

表彰式後、いつものように私がInstagramに表彰式写真を投稿したら、とある選手のお母様から「手に持ってるのは、富山名物のかまぼこ?」との返信を頂きました。
県内では「めでタイときの定番、鯛の形をした蒲鉾」として、知らない人は居ないくらいなのですが、他県ではほとんど無名で、この時も「そんなの有るんだー」って思われた方が多かったようです。
そのやり取りを見て「景品の蒲鉾が楽しみです」と連絡して来られた親御さんもいらっしゃいましたし、試合から数日経った後に「家族で焼いて食べました♪」なんて私に連絡くれた方もいらっしゃり、この日の賞品に充当されて良かったなと思いました。
以上で、2020富山国体のスペシャルジャンプ競技が無事に終わり、
明日は午前中に同じ台でコンバインドの前半ジャンプが行われ、午後は車で数分の所に有る粟巣野クロスカントリーコースで後半クロカンです。
クロカンコースも雪が少なかったので心配ですが、遠方から集まってくれた選手達の為にも、なんとか試合が成立して欲しいなと思います。
この試合で撮影させて頂けた動画を、下記YouTubeチャンネル再生リストに集約しておりますので、宜しければそちらも併せてご覧ください。
とやま❆なんと国体2020スペシャル 2020/02/17(月) 立山シャンツェ – YouTube
#skijumping
#skoki

