第40回市長杯宮の森 2022/08/05(金) 宮の森ジャンプ競技場

2022-2023シーズン

丸山希選手、宮の森に、お帰りなさい

この夏の札幌は、金土日の3連戦(宮の森、大倉山、大倉山)。

一応、平日は東京で仕事をしている私ですが、金曜日の宮の森の試合も観たかったため、早い時期から仕事の調整をして、無事、行けることになりました。

そして、その宮の森が数日後に迫ってきたある日、丸山希 選手のお父様から「娘が宮の森だけ出場するので、応援と速報宜しく」との連絡が入り、当日は、ノゾミ選手の怪我からの復帰戦が無事に終わることも願いながらの会場入りとなりました。


女子組:丸山希選手、感動の復活ジャンプで優勝

ノゾミ選手も含め、34名がエントリー。

1本目

試合自体は14番ゲートから始まりましたが、国内ポイントが少ないために3番スタートとなったノゾミ選手はコーチリクエストで4段下げて10番ゲートからスタート。

実況:堅田千恵さんの
さあ~、宮の森へ、お帰りなさい!
と言う素晴らしいアナウンスが響き渡る中、95メーターのスーパージャンプ!。

飛び終えて、場内を見渡しながら、こんなに嬉しそうにされているノゾミ選手を見たのは初めてで、感極まる物が有ったのでしょう。

この場に立ち合えて本当に良かったと思えたくらい、感動的なシーンでした。


その後は、また14番ゲートで各選手の飛躍が続きましたが、
30番の中山和 選手の所から2段下がり、
28番の岩崎里胡選手が12番ゲートから86メーター!

暫定2位に付け、2本目に期待が掛かります。


この展開に、ラスト34番の伊藤有希 選手は、コーチリクエストで5段も下げ、7番ゲートから飛んで85.5メーターに着地。



1位にノゾミ選手、2位に有希選手、3位は里胡選手の折り返しとなりました



大注目の
2本目

12番ゲートで進行し、ラスト3名を迎えた時点ではコンバインドの葛西優奈 選手が暫定1位。

そして里胡選手。ゲートそのままで、94メーター!

シニア大会で初めての表彰台が確定し、とても嬉しそうです。


1本目は、ゲートを下げ過ぎてか、思ったより伸ばせなかったようにも思えた有希選手は、今度は3段下げの9番ゲートから飛んで、94メーター!

板を外して少し歩きかけてから、里胡選手が引き上げて行かれるのを見付けて、金網越しまで歩いて行って祝福。

おそらく、ご自身が飛ばれる前に、里胡選手が表彰台を決めたことを知り、着地後に声掛けをするお積りだったのでしょう。

里胡選手も、高校の先輩でもある有希選手から祝福されて凄く嬉しそうで、素晴らしいシーンを映像に残させて頂けました。


最後のノゾミ選手は8番ゲートから飛んで、91メーター

結果的に2本ともトップのポイントで、見事、怪我明け復帰戦での優勝が決定🥇

2位の有希選手がハグで祝福されたのも素晴らしかったですし、ちょうど後方を通りかかった渡部弘晃 選手が凄く優しそうな笑顔で拍手されていることも確認出来て、感動的なシーンでした。


女子組 公式成績表

ノゾミ選手の1本目95メーターが、最長不倒ともなりました。



少年組:坂野旭飛選手が優勝、三上託摩選手が健闘の2位

この大会は、少年組の設定が有り、29名がエントリーされました。

1本目

8番スタート、昨シーズン終盤から調子を上げていた中学2年生:三上託摩選手が、宮の森の試合で初めてK点を超え、8番ゲートから91.5メーターのナイスジャンプ。

ガッツポーズが出たことも確認出来て、ご本人にとっても凄く満足の行くジャンプだったようです。


その後は、少年組で超えられる選手がなかなか現れず、75番の坂野旭飛 選手が3番ゲートから85.5メーター飛んで、ようやくタクマ選手の上へ。

1本目は、アサヒ選手、タクマ選手、と続き、
以下は、森野幹登選手、杉山律太選手、中村正幹選手、西田蓮太郎選手ら続く展開となりました。


そして
2本目

6位折り返しの蓮太郎選手が、3番ゲートから82メーター。

後続の3人を抜いて、表彰台へ。


タクマ選手も同じ3番ゲートから飛んで、75メーター。

1本目の貯金が効いて蓮太郎選手を上回り、見事、少年組の2位以上を確定。


アサヒ選手は2番ゲートから飛んで72.5メーター。

逃げ切りで、少年組の優勝決定です。


少年組 公式成績表

タクマ選手は、中学2年ながら少年組の2位に入られただけでなく、1本目が最長不倒となる快挙ともなりました。



成年組:小林陵侑選手、五輪後初の国内戦で優勝

少年組と混在で、8番ゲートから始まった成年組は、49名がエントリー。

1本目

途中で5番ゲートに下がりましたが、
小林陵侑選手はコーチリクエストで3番ゲートまで下げて、101.5メーター



同じ3番ゲートから飛んだ二階堂蓮 選手は、95メーターで2位。



佐藤幸椰選手も95メーターで、3位に続く展開に。



2本目

7位折り返しの渡部弘晃 選手が、89.5メーター

後に飛んだうちの2名を抜いて、4位タイ。


1本目5位の竹花大松 選手。K点ちょうどの90メーター

二人抜いて、3位表彰台。


1本目4位、表彰台を狙って飛んだ小林龍尚 選手は90.5メーター

大松選手に4.0p届かず、最終4位タイ。


2位に付けていた蓮選手、90.5メーター

2位以上を確定。


ラストの陵侑選手は98.5メーターに着地。

2本ともトップの完勝でした。


成年組 公式成績表

結果的には、今シーズン初の国内大会参戦となった陵侑選手の優勝となりましたが、蓮選手&大松選手&龍尚選手という20歳前後の選手が他の遠征組選手達を抑えて上位に入る健闘を見せてくれて、今後の大会も楽しみになった試合でした。



表彰式 女子組



1位 丸山希 選手(北野建設)



2位 伊藤有希 選手(土屋ホーム)



3位 岩崎里胡 選手(下川商高2年)


表彰式 少年組



1位 坂野旭飛 選手(下川商高2年)



2位 三上託摩 選手(積丹美国中2年)



3位 西田蓮太郎 選手(下川商高1年)



4位 中村正幹 選手(東海大札幌高3年)



5位 森野幹登 選手(札幌日大高3年) 



6位 杉山律太 選手(下川商高2年)



表彰式 成年組



1位 小林陵侑 選手(土屋ホーム)



2位 二階堂蓮 選手(日本ビール)



3位 竹花大松 選手(土屋ホーム)



4位 渡部弘晃 選手(東京美装) ※写真は、ノゾミ選手優勝決定時に祝福されている所です



4位 小林龍尚 選手(土屋ホーム) 



6位 佐藤幸椰 選手(雪印メグミルク)



昨年10月の大倉山の大会で転倒負傷されて以来、ずっとリハビリを続けて来られたノゾミ選手の復帰戦優勝や、有希選手の感動祝福シーン。

少年組を制したアサヒ選手や、中学2年で少年組の最長不倒を飛んだタクマ選手。

そして、五輪後初の国内戦を制した陵侑選手と、その他の全選手を抑えて2位に食い込んだ蓮選手。

選手達のお陰で、とても多くの感動を頂けて、この日に観戦に来て本当に良かったと思えた大会となりました。



下記YouTubeチャンネルに、他選手のジャンプ動画も投稿しておりますので、宜しければそちらも併せてご視聴ください。
第40回市長杯宮の森 2022/08/05(金) 宮の森ジャンプ競技場 – YouTube